2016 / 07 / 02

2016年五月祭での作品展示、駒場祭に向けて

こんにちは!デザイナーの豊田です。

designing plus nineは5/14,15の五月祭において例年通り作品展示をさせていただき、今回僕は企画責任者を務めさせていただきました。この記事では五月祭企画の振り返りと駒場祭に向けた designing plus nineの動きを紹介したいと思います。

我々が作品展示をする際には、1つのテーマを決めてそのテーマに関連する作品をチームで作り上げていきます。

例えば去年の五月祭では「食×デザイン」のテーマのもとクッキーのパッケージやグルメマップをデザインしたり、おいしく見える食べ物の配色を調べたり、フラペチーノを販売したりしました。また、去年の駒場祭では「遊び×デザイン」というテーマで「フォントかるた」や「大富豪のローカルルールインフォグラフィック」や「デザインクイズ」を制作したり、既存の遊びをリデザインしたりしました。なので、今回企画を作り上げていくうえでもまずテーマを決定していきました。

ところで、みなさんは今年の五月祭のキャッチコピーがなんだったかご存知でしょうか?東大生の魅力に気付ける五月祭になってほしいとのコンセプトで「東大生に恋した日」というキャッチコピーになりました。そこで、このキャッチコピーにあやかるというわけではないですが、このテーマで行くなら今年しかない!ということでテーマを決定しました。

恋愛×デザイン

最初は反対意見もありました。「テーマとして抽象的で難しすぎる」「恋愛経験が圧倒的に足りない」などの声も上がりました。それでもメンバーで三日三晩激論を交わし、恋愛について真剣に語り合い、納得の上でこの難しいテーマに挑んでいくことになりました。……多少誇張も入りましたが、こうしてテーマは「恋愛×デザイン」に決定したわけです。

ここから作品やコンセプトの決定などをして、買い出しに行ったりゴールデンウィークにプチ合宿をしたりして五月祭当日を迎えるわけですが、これは割愛して作品の紹介に移りましょう。

1. 恋包み

恋づつみ

まず紹介するのは『恋包み』です。

プレゼントを恋人に渡す人は多いと思いますが、その多くは記念日のような重要な日だったりするはず。「おつかれ」「ありがとう」「ごめんね」「だいすき」などもっと日常的で、でも大切な想いを「包む」ことができるプレゼントのパッケージをデザインしました。

上の写真は「ありがとう」の気持ちを込めた作品例です。新入生も加わってくれたこともあり6つの多彩な作品がそろいました。

2. Love Drone

Love Drone

恋愛とドローン。この文字列を見たみなさんの頭に浮かぶのはクエスチョンマークでしょう。

多彩なメンバーが集まるdesigning plus nineならではの作品といえるのがこの『Love Drone』です。コミュニケーションツールが発達した現代、LINEなどで想いを伝えるという話も珍しくなくなってきました。それならば、ドローンで想いを伝える可能性だってあるはずです。

このコンセプトと我々が実際にドローンを飛ばしこのプロジェクトを試みた様子をAfter Effectsでムービーにまとめ、展示しました。キャッチーなBGMとドローンのアクロバテッィクな映像に興味をひかれた来場者の方が多かったです。ちなみに、映像中にも登場するLove Droneのロゴは僕が製作しました。

Love Drone のロゴ

3. 下駄箱(ラブポスト)

下駄箱(ラブポスト)

下駄箱に入ったラブレター、書かれているのは気になるあの子からの放課後体育館裏への呼び出し…そのような甘酸っぱい経験をあなたはしたことがあるでしょうか。少なくともdesigning plus nineにはそのような経験があるメンバーはいなかったのですが笑、小説や漫画で描かれる憧れのシチュエーションであることは間違いないはず。

チーム下駄箱はそこに着想を得て、「下駄箱から靴を取り出すのがもっと楽しくなる」体験のデザインを目指し、作品タイトルを『下駄箱(ラブポスト)』としました。チーム下駄箱のリーダーで藝大デザイン科2年のメンバーが素敵なロゴも作ってくれました!

下駄箱(ラブポストのロゴ)

作品例としては、靴を取り出すとラブレターが飛び出してくる下駄箱や、靴ひもとラブレターが一体になっている下駄箱や、靴を取り出すとセンサーが反応してホログラムが浮かび上がる下駄箱だったりとこちらも多彩な作品がそろいました。唯一来場者の方が体験できる展示だったので多くの方に楽しんでもらえました。

4. 写心(しゃしん)

写心(しゃしん)

こちらは4月からdesigning plus nineに加入してくれた新入生による作品の展示です。「街中でハートに見えるものを探して、撮影してみよう」というテーマで各々作品を持ち寄ってもらい上の写真のように展示しました。

作品全体のタイトルは心を写すと書いて『写心』です。今年は多くの新入生が参加してくれたこともあり非常にボリュームのある展示になりました。なかにはアッと驚くようなアイデアのハートもあり、見ていて飽きない作品でした。

5. Memory Lantern

Memory Lantern

今回最も注目を集めた展示はこの『Memory Lantern』ではないでしょうか。レーザーカッターで加工された木材と紙で作られた構造物にプロジェクターで映像を投影するプロジェクションマッピングの作品です。

精密に作られた構造物に、観覧車や花火が映し出され、時間とともに光景が移り変わる非常に美しい作品でした。なお、この作品はSICF17(SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL)で展示された作品に新たな映像シーンを加えたものです。

6. designing plus nine

designing plus nine

来場者の方々により深くdesigning plus nineについてしってもらうために、このコーナーではdesigning plus nineの普段の制作物を展示させていただきました。主にここ1年間の制作物を展示しました。

まとめ

以上が今年の五月祭の展示でした。実際にご来場された方も、この記事で初めて見たという方も、楽しんでいただきdesigning plus nineにさらなる興味を持っていただければ幸いです。

今回の企画において、責任者として一つ言えることは他のメンバーに助けられ、特に新入生にかなり助けられたということです。各自が強みを発揮して、既存生だけでは決して作れない五月祭展示にすることができました。

11月にはそんなメンバーがさらに成長して駒場祭での作品展示を行います。すでにdesigning plus nineは駒場祭に向けて動き出しています。駒場祭にご来場の際にはぜひdesigning plus nineの企画をご覧ください。